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乳幼児難聴の早期発見と早期療育の必要性
乳幼児期の難聴は単に聞こえないと不自由さだけではなく、ことば(音声言語)の獲得に深く関わっています。過去には補聴器をつかっても聞こえないような高度難聴の小児は音声言語の獲得に非常な困難を伴いましたが、いまは人工内耳という機器のおかげでことばの獲得が容易になり、発声も自然なものとなりました。ただ、ことばの獲得にはことばの習得時期(3,4歳位まで)に適切な刺激(聞こえ)がなければ、その後、いくら努力しても獲得できないという現実があります。そのために難聴を乳幼児期の早期に発見して早期に療育、介入する必要があります。
また、この時期に滲出性中耳炎など比較的軽い難聴であってもこれが長期にわたりますとやはりことばの遅れをきたすことがあります。
つまり、乳幼児の難聴は、放置されるとことばの遅れなど取り返しのつかない一生に影響する不利益をもたらします。 手術・処置で治る難聴であれば、早急に治す必要がありますし、治療が難しければ、補聴器、人工内耳などの手段を早期に考えます。そのためになにより、早期の難聴の発見が重要です。
現在、その早期発見の方策として出生直後に産科で行われる新生児聴覚スクリーニングと保健所で行われる1歳半、3歳児での難聴検診があります。中でも新生児聴覚スクリーニングは機器の発達と相まって簡便かつ信頼性の高いものとなっています。
ところがこの産科で行われる検査結果が、要再検(要精密検査)となった時、耳鼻咽喉科に受診する必要があるのですが、その連携が必ずしもうまくいっていないのが現状です。
これらの問題を解決すべく静岡県の日本耳鼻咽喉科学会耳鼻咽喉科地方部会の福祉医療委員会では静岡県での新生児聴覚スクリーニングの現状を県こども家庭室の協力を得て調査し、さらに産科医会の協力を得ながら、折角の新生児聴覚スクリーニングの結果を十分に活かす方策を考えて来ました。
このほど、その骨子が定まりましたので、概略図を次の資料の最後にのせました(
)。
新生児聴覚スクリーニングはもとより受検は任意ですので、もし、出生直後に検査を受けなければ、ことばの獲得時期である1歳前後までに難聴が別の方法で発見されなければなりません。その意味で1歳半健診は重要なのですが、静岡市以外では施行されていないのが現状です。 今後の乳幼児難聴の早期発見には医師(小児科、耳鼻咽喉科)をはじめ、保健師の役割がますます重要となります。また、保護者に聞こえの大切さとその簡便なチェックの仕方の指導も必要かと思います。
静岡県乳幼児聴覚支援センター
をご利用ください。県立総合病院内に立ち上がりました。
詳細はこちらから
静岡県における現状はこちらをご覧ください。(
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県のこども家庭室から耳鼻咽喉科医にご一読のお願いです。このファイルをご覧ください。
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「新生児聴覚スクリーニング検査と事後対応マニュアル」(静岡県)の本文です。ぜひご覧ください。
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用語の説明
ABR、OAE、ASSR:新生児聴力検査を行う機器の名称
COR:聴力検査の一種
ST:言語聴覚士
Refer(リファー):要再検査のことで、より精密な検査が必要な例
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